「自然」の拡げ方

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これは管理人別サイトで掲載された文章(2019年1月31日掲載)を、転載したものです。

白山を仰ぐ男

この季節の自然は美しい。
いや、この季節に限らずではあるが。

当初、「ちゃんとした自然活動」を高校生や大学生に届けるために石川に帰ってきたという節がある。

自然の中にどっぷり浸ることで、感じること、見えてくることがあり、それが人生を生きていく上で非常に重要であると思ったからだ。

活動を暫く続けてみてから、法律(旅行業法)的な問題が露わになり、またそれ以上に「この活動をお金にするべきではないのではないか?」という想いが強くなっていった。

主たる価値を提供してくれているのは「自然」であり、それとの関わりは本来無償であるべきでだと思ったからだ。また、金銭をもらい、「サービス提供者」と「お客さん」という関係になるのも嫌だった。一緒に自然に入ってしまえば、「仲間」みたいなものになってしまいたくなる。それをお客として扱い、接することに自分として強い違和感があった。

そんなこんなで暫く前に方向性を変え、自然活動を知人や塾生向けの非営利のものに限定することにした。

ただ、最近になって迷いも生じている。このままのやり方では持続可能性が皆無であるし、また、社会に与えられる影響もごくごく限られている。

お金をある程度とって活動を続けていく方が、経済を考えた時には間違いないのだろう(その際には再び旅行業法の問題が浮上してくるのだろうが)し、社会に対してもより広範な影響をもたらすことができるような気もする。

しかし、それがしっくり来ない自分もいる。

どうやって、「自然の中でちゃんとした時間を過ごすこと」の良さを伝えていくべきなのか?

ここ2年ほど燻っていた問いが、再び熱を帯び始めています。

色んな人を、こんな自然の中に連れて行きたいのだけども。


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